我々は、なぜかくもポテトチップスが好きなのか?
〈アメリカ〉の影、〈経済大国〉の夢、〈格差社会〉の波……。
ポテトチップスを透かせば時代が見える。
和洋折衷の完成形「のり塩」、洋食への憧れが育てた「コンソメパンチ」、団塊ジュニアを魅了した「ピザポテト」、
ポテトチップスを軸に語る戦後食文化史×日本人論 。
「新書大賞2023」第2位の『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ─コンテンツ消費の現在形』で注目の著者、待望の新刊!
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●目次
【第1章】 ジャガイモを受け入れた戦後日本 ――日本食化するポテチ
【第2章】 団塊ジュニアの胃袋を狙う ――大衆化するポテチ
【第3章】 欲望と消費と経済成長と ――プラットフォーム化するポテチ
【第4章】 下流社会が求めた“貧者のパン” ――ジャンクフード化するポテチ
【第5章】 経済の低迷とダイバーシティ ――国民食化するポテチ
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●著者プロフィール
稲田 豊史(いなだ とよし)
1974年愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ)に入社。その後、キネマ旬報社でDVD業界誌の編集長、書籍編集者を経て2013年に独立。著書に『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)、『ぼくたちの離婚』(角川新書)、『「こち亀」社会論 超一級の文化史料を読み解く』(イースト・プレス)、『オトメゴコロスタディーズ フィクションから学ぶ現代女子事情』(サイゾー)、『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)、『こわされた夫婦 ルポ ぼくたちの離婚』(清談社Publico)がある。